okimituki2006-03-16

  今年に入ってから隣町に買出しに行く時は、近くの神社を通っている。少し小山を越えるのですが、そこは坂になっています。その坂の両側には竹林があって晴れた日なんかは、光が間から差し込んできれい。そのすぅっと伸びた竹のてっぺんまでをうっとりみていて、ほのかに甘い香りがただよってきたので何気なく反対側をふりむくとそこには、なんともうすでに満開になってしまった桜が・・・・

 この間の少し暖かい日にどんどんつぼみが膨らんで、そうこうするうちにみんな開いてしまったみたいです
 あんな小雪のちらほら舞うような寒い日に、ほとんど誰にも見られないで満開になってしまってとてもお気の毒に思ったので、しげしげと桜のカタチを確認して息を吸い込みました
 ちょっと風邪ひきそうな早咲きのチェリーブロッサムとの偶然の遭遇でした

 ちなみに桜の「開花」というのは標本木という毎年同じ指定された桜の木に5つほど咲き始めた時を言うのだそうです。それで「満開」もその標本木が8割がた花咲いた時と決められています。開花、満開を観測する木は気象台ごとに決められていて、桜の予報官という人がちゃんといて花の季節になると観測をするとか
 またソメイヨシノは接木で増やすため全ての木が同じ遺伝子をもったクローンなので、気温とか開花条件がそろうといっせいに咲いてしまいます。そのせいで予報や開花時期の予想もできて、開花や満開日が早いか遅いかとかもわかってしまうんだということです
 桜は花のもとになる花芽を夏に作って秋に休眠し、冬の一定の寒さにさらされると目覚めます。それを休眠打破っていうのだそうです。冬が寒く(今年はそうだったものねぇ)春先があたたかいと早く開きだします。そう!だから今年はまさに早咲きの年です。(春は天候が変わりやすくて風もある日が多いので、本当の花見日和というのは年に2、3日なんですって)あらあらお花見の計画は多少前倒ししなくては見逃しますよ

 だから、私はあんな桜に会ってしまったんですね。少しトクした気分でしたけど、大阪の開花予想は3月25日からなんだけど・・・ふらりと京都へでも行って本格的な桜も見たくなりますね

 そしてその前に梅もぜひ見ておきたいものです。いま見ごろなのかな。梅は中国が原産で東アジアにしか生息しないとか。梅の語源は「熟む実」「うつくしくめずらしい」からきた語。梅は「三毒を断ち、その日の難を逃れる」と昔から言われています。三毒とはまず食べ物の毒、次に血液の毒、そして水の毒です。ガンに効くとか若返りとかにもいいそうです
 以前日帰りバスツアーに行った時、コースの企画に梅をもらえるというのがあって、その場でおじさんに梅シロップの作り方を教わって、帰って作ってみたことがあったんですが、一週間梅を砂糖に漬けこんだ甲斐あってとってもオイシかったです。体にもいいし、梅の香りも桜に負けず劣らずふわぁ〜っとして軽い酔いの感覚も好き
 そんな花々の饗宴がたのしめる季節が、そろそろ真近かに迫っていますよ、準備はいいですか?

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梅の花は、冬の寒い時期その厳しさに耐えて開花して
ただ潔く散ってしまうー

026:垂 
心象に沁みこませしはジャズピアノ枝垂(しだ)れ白梅(しらうめ)ほろほろと降り
小軌みつき

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