音楽鑑賞会ーキャロルキングと綾戸智絵の巻ー

okimituki2006-03-14

  本日は朝から突然メールがとりこめなくなり、センターに問い合わせとかしてた。しかたないので、知人ひとりに電話して「メールが使えないんだよぅ」と言っておく(それだけで主要なところには情報が洩れるのだ)。「あ、そうそう明日、よりあいだからシゴト終わったら手ぶらでもいいから来い!(もとい)来てね」と言われる。うーむ・・。それが終わったと思ったら「メール読んだ?」と別の知人から電話が。ふだんはかなりかなり静かなものなのに、こういうときほど次々立てこんでしまうのだからフシギだ。それでなんだかわからないけど廃品回収係に任命される。「4月から月1回看板出してよろしくね〜」だと、むううう。仕方ないなぁ・・・ 

     
 そんなこんなだけど、ネットは全然問題ないから鑑賞会の第2段をしてみよう。図書館でCD借りたことあんまりなかったんですよ、ま、適当に興味あるのがみつけられなくて。たしかにCDレンタルじゃないんだし(またそういう新譜が揃っていたらそれはそれで争奪が、タイヘンになってしまうのもわかるのだけど)でも、ちょっと探してみました
 以前一回だけ借りたことがあるのはキャロルキングで、空前の大ヒットアルバムだった「つづれ織り」です。たまたま802で特集してて、やっとアーティスト名覚えて借りたのでした。(洋楽はアーティスト名とタイトルが、ぱっと聞いてもちっともわっかんないのよねぇ)もうずいぶん前だけど、あの乾いた空気感は独特で、かすれるようなつぶやくようなそれでいてのびやかな、はたまたそれでいてほの甘いあの歌声が、どれほど人々を魅了してきたかという凄さを感じました。(ほぼアルバムすべてが「君のともだち」はじめ名作ぞろいなのは言うまでもないのです)何年経ってもいいものは誰が聞いてもわかっちゃう、残るものは残るということなんでしょうねぇ
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 さて次なるは音楽性もさることながら、その強烈なインパクトある関西弁のマシンガントーク炸裂なのでも有名な綾戸智絵「To you」でございます。テレビで何度か聴いてはいたもののCDは初体験です
 ただ我が家ではCDそのものをこの間まで何年も聴いていなかったせいで、いざ子どもに教材のCD聴きたいとせがまれて、持っているラジオについているCD機能がなぜだか2台とも鳴らなかったわけで、あれまと思いながら何度もトライしつつようやく1台復活させました(うちのはみんなさびついちまってるのかよぅ・・とほほ)
 しかし、想像以上にスバラシイ。初めてアヤドを聴いた衝撃というものを、様々著名な方々もそれぞれに絶賛していらっしゃるわけだ(検索でちらっと見てきた)が、私も彼女は限りなく絶賛したい(と、ずっと思っていた)。アヤドには天性のJazzの血が流れているのだと。そして、聴いてみてひじょうにナチュラルに無理をせず、のびやかに本物だとありありと聴き入ってしまえる、このふくいくたる度量は筆舌につくしがたいな            
 思えば彼女の凄さは、日本でのJazzのありようを根底から覆したんだよ。英詞だけで純粋なJazzを歌って、めちゃくちゃ圧倒するほどしゃべるシンガー(しかも40歳デビューときている)なんて、これまでの日本の音楽事情のちっぽけな概念なんかを、みーんな蹴散らすかのように飛び越えて超越してしまった、それがアヤドの威力だもの。それだけ深みが違う、ソウルがみなぎっている、それは技巧ではないんだよねぇ。Jazzがわからないおっちゃんやおばちゃんはじめ老若男女にもこれほどに魂の歌を伝えられるというのは、よほどの人間味がそこにあふれていなければできないんだから、うんうん(この寒い夜中にひとりで泣けてきちゃいそうなくらいだ・・)
 これまでじつは「Fly me to the moon」がラジオでかかって「あれっ、意外といい」と思った日本人はたしか宇多田ヒカルだったのだけど、やはりこれはアヤドに順位を明け渡さなくてはならないよう。このアルバムではニルソンの名曲「with out you」(ピアノも凄くイイ)やジョンレノンの「imajin」(味わい深いよ)も聴けてしまうとっても心憎い選曲も贅沢です


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題詠100首blog 本日の投稿分

023:結 

結ぶのよことり永遠と一瞬のさざめきそれだけをそれだけを
                     小軌みつき
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