安楽椅子探偵ー解決編ー

okimituki2006-03-11

 そんなこんなで昨夜から今朝方4時まで探偵三昧しました(当然、睡眠不足に拍車がかかりましたわ)
安楽椅子探偵ー解決編ーは、エレガントだったか否かということですが、うーんどうなんでしょう。いわゆる禁じ手を使ってまで犯人を当てさせたくないという思いは、推理作家としてのプライドか(今回の犯人及びそれに至る推理は最も少なかったそうです。やられましたな)
 どうやらこのあいだ綾辻氏と有栖川氏お2人で徹夜したっていう話だったけど、犯人及び動機から推理にいたる過程は4人で会議して煮詰めたのだそう・・4人もいたとするとあまりだらしない感じではなかったのだなと思い、それだと想像してたのとはイメージが違います ふむ
 それはさておき、解決編は出題編のダイジェストからとりあえず始まったのだけど、それがひととおり終わってホンチャンの解答編は仮面を被った安楽椅子探偵が登場して周囲に容疑者をはべらせて、つっこみ入れられながら(さすが関西の血だね)謎を解いていく形式。今回の有効要点は第2の被害者の霊能者ルナは声を1回聞いたら忘れないという特殊能力の持ち主だったという点と、そのルナがもっていた霊視ノートの表紙を知っていたものというそれだけ(わずかそのたった2点だけだったので、それでは強引だとか番組サイドでどうにでも犯人をしたてあげることができるじゃないか、みたいな意見も多数あったもよう・・・うむ、うむ)


 ゆえにルナに声を聞かれていない者で、霊視ノートの表紙を知っていた者が犯人と定義づけされました。殺害された三条みやびの友人だった北山ゆかりは事件当日、泥酔の三条を自宅まで送りとどける。しかし愛人のことで悩んでいた三条は、北山が愛人なのではとたぶん悟っていて泥酔を偽装しカマをかける。そこで図ったように愛人の(妻が旅行に出かけているのをあらかじめ知っていて)人気司会者西大路との密会マンションへ、トランクに自分の衣類をつめそれをひきずるようにして外出(もともとルーズな性質の三条は、部屋を荒らしたような状態のままだった)。その上出かけたのが、深夜12時前だったため死体遺棄のトランクの音と隣人に勘違いされた。その後、三条が飲酒運転しつつなんとか密会マンションに着く。誰もいないマンションのソファで三条が眠っていたところに案の定、北山が来て鉢合わせし同じ愛人同士だとはっきりわかったことから、口論になり愛人を取り戻すべく女の闘いに出た三条のほうが、絞殺された。そして今度は本当にトランクに三条の死体を入れて北山が運び出す。あとはルナの霊視に合わせて北山が工作していき、最後にルナを殺害して霊視ノートを奪って霊視部分を破り捨てたというのが真相でした
 この北山かおりというのは出題ドラマ中にもテロップに、名前とかが一切出なかった人物。そのテロップすら出ないー重要ではない人物ですよーっていうテレビ的先入観を、逆手にとったトリック。だから登場人物としてピックアップされてはいないけど、一応再現VTRで三条役(主役)をやっている劇団員でもあったから、番組台本には一番上に名前が書いてある。そこを抜いたシーンが2回くらいあるんです。どうやらそこを見てないと名前すら浮かばないという仕組みになっていたようです(むむむ・・)。もっとも多くの人が犯人だと思った衣笠ADは、声の点で風邪を引いていてマスクをしていたって要素に、大多数がひっかけられちゃったらしい
 余談だけれど、うちのテレビはちいちゃいし、いまどきパチッパチッって指でチャンネルを押す。もうかれこれ20年くらいのおつきあい(それも商店街の福引で当たった)。一時期もうちょっと大きいの買って見てたんだけどそのテレビのほうが早く使えなくなって。電気に強い人に聞いたら「最近の家電製品は10年で寿命ですよ」とか言われちゃいました。だからこんなちいこいテレビじゃ台本に書いてある名前なんて到底わかりません!テロップ出てても文字も読めないんですもの(そういう点でもアンフェアさをとなえるご意見もあったようです)。だけど純粋に考えたら若い愛人同士が争うなんてのはありがちでありきたりといえばそうで、終わってみればちっとも難解ではなかったし、かなり簡単かも。灯台下暗しということなのかな。そういう意味ではこの結末・・・(やや不完全燃焼ぎみ)
 それでも最新作が放映されるとあらば、やはりまた観てしまいますことよ。そこそこ推理できるくらいの環境と体勢で臨めれば、にわか安楽椅子探偵として今度こそお2人に挑戦したい私であった

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 本日は題詠100首blogの投稿はお休みしました
 NHKラジオ「土曜の夜はケータイ短歌」にご出演だった歌人うるわしの東直子さんを聞いていたのと、図書館で借りていた本の返却督促電話があったから。明日までに読めるだけ読んでしまわなければ!!という状況なので(またいいわけ・・・すごすご)