はがきのチカラ

okimituki2006-02-17

 昨日、息子は近くの郵便局へ社会見学に行った
そういう時だけやけに準備周到で
前日は、赤いリュックを所定の場所から早々に取り出し
いそいそと しおりを見ながら持参品を用意していた


 遠足ではないので、弁当の手間もなく
いつもの登校と変わりないので
家庭サイドとしては通常どおりで、
子どもだけがワクワクしていてそこは助かりましたが


 その社会見学の一環で
ハガキを実際に生徒一人一人が送るという体験もあり
先日、私とともに自宅から5分もかからぬご近所宅先へ
送付のためのハガキを作成した


「住所は何?えーと郵便番号は?」
「どこに書くん?」


 そうなのだ はがきひとつにもルールがいっぱいあり
それら全てが初体験だから
もう手取り足取りみたいな感じになってしまう
はっきり言うと、そのはがきを取り上げて
つい書きたくなるような もどかしさってやつですね


 で、それなりになんとか書き上げて翌日
先生に提出しておいたようです


 当日の様子はあまり話してくれませんでしたが
スタンプとか仕分けがみんなマシーンで出来てて
「すっごい早かった」と身振り手ぶりで教えてくれました


 はがきは先生側が生徒分をまとめて投函ということだったらしいですが
今日そのはがきが着いたと送り先からメールをいただいた


 実はそのお宅の娘さんとは毎日登校班で同じであり
しかも息子のまん前に並んで登校している 
 ひとつ年下の女の子の家で、うちの息子が
幼稚園時代に同じ班だった頃からのつきあいだから
最もよく遊びに行っていてなじみのお宅だ


 この間その娘さんが風邪だというのは息子から聞いていたのだけど
今週いっぱいお休みしているとは思っていなかった


 先日のマラソンはどうだったとか
 下におちびさんも2人いるので、そのことなど書き
心の風邪のことなどはまったく書いておらず
最後は「寒いけど元気ですごしてね」などと
少し的外れなことを記していたのだけれど
 そこは息子のつたない文字と稚拙な文章と
はがきという思いがけなさという三拍子のご愛嬌だ


 一週間学校を休んでいた娘さんにしてみれば
そんな不安なたぶん初めての長期休学時に
 毎日見知っていた息子から突然はがきが届いたので
とても喜んでいただいたようで、こちらまで嬉しくなった


 最近は年賀状以外はほとんどハガキは
懸賞くらいにしか書かないけど
 やはり直筆ってのの威力をあらためて感じてしまった


 気弱になってるときの何気ない優しさほど
胸に沁みることはないんだから


 奇しくもそんな時に偶然とはいえ 友だちを励ますことができたなんて
ちょっとニクイねと母は思った