愛される理由

okimituki2006-02-10

  植物も冬眠する昨今ですが
春に向け、着々とその息吹は進行しています


 ですが、うちのタネから育てているパセリは秋に植え
育つ時期を逸し冬に突入したので
どうも育ちが、いまいちです


 晩秋に、玄関先の窓越しの光が当たる室内のタナに置いてあげてから
枯れた双葉の間から小さなちりちりっとした葉が!最近出てきました
 もとからやや大きめに育っていた別の1株は
どうも3本に枝分れする段で
ひとつダメになってはもう1つ出てくる
といった感じで、ずっと3本の葉のままを維持
 はてさて春になったらもう少し育ってくれるのでしょうか
 パセリは1株につき10本くらいちりちりした葉を出してくれないと
収穫できません(株が弱るからだそうです)
うーん。収穫までの道のりは長いもの・・


 パセリそのものはあまり食べないのですが
刻んでスープとか洋食のポイントに使えるので
ひとつあると重宝します
葉のプリーツが細かいフリルみたいだから
観賞用としても可愛がっている植物です


 収穫については、簡単なパセリの代用品として
キッチンで育てているのがにんじんのヘタです
 これはかの藤井隆サンもやっているとかです
(いまは乙葉ちゃんといっしょに育てていたりかなぁ・・
うん新婚だもんな:余談)


 切り落としたニンジンのヘタを水につけておくだけで
葉っぱがシュ〜ッと伸びてきて
観葉植物のアスパラガスみたいなけっこう繊細な葉をしています
 これをパセリ代わりに使用します
ちょっとクセがある味とかはパセリと親戚みたいです
          
               *


 そういう ちまちましたことをしていて一昨年だったかな
冬に枯れ枝になっていたバラを整理していたんですけど
一部は生きているみたいだったので、ダメな部分だけ処分したりして
 良さそうな枝を切って一本挿し木にしていたときのこと
その枝の下からある日 ひゅぅうと白い根がでているのを発見
 しばらくそのままにしていたら根が長くなったり
枝分れして増えたりしてたので
これは土に植え替えたら増えるかもと思い、春頃に植え替えたのですが
それは思いのほかちゃんと育ってくれました


 どんどんと枝分れして、あんなに枯れてちいちゃくなっていた株の
1本の挿し木にすぎなかったのに
いまでは元の株の大きさ以上になりました
 春と秋にはミニバラがちゃんとつき 
可憐な姿にほれぼれしちゃうくらいです


 私はバラが人々に好まれる理由は、
やはり花としての美しさや優雅な芳香という 
どっちかというと華麗な印象にあるのだろうと
勝手に思い込んでいたわけですが、育ててみて驚いたのは
その美しさにも増してバラは
とても寒さにも乾燥にも強いってことでした
それにバラは肥料喰いといわれて 
手間がかかりそうなイメージがありますが
水と定期的な肥料を上げていれば
それほど扱いは難しくなく繁殖力に優れていて
みごとな花つきやつぼみのほうに人が魅了されるから愛好家も増える
という裏づけの秘密があるんじゃないかなんて思いました


 ガーデニングの盛んなお国柄で知られるイギリスでも
バラは不動の人気があるようで
やや湿っぽい気候や長い冬の寒さを越えて
凛と咲き誇るバラの姿に心慰められる
そんなイギリス人の心のうちもわかる気がします

 たとえばバラにもこんなひそかな、それでいてちゃんとした
人々を魅了する理由があったりするんですね
 

 忙しい毎日のスキマにわずかでも
そんな小さいものと暮らすことに目を向けてみると
意外と教わることがあるんじゃないかなぁと思います


 よぉし パセリは育てば刻んで食べちゃうけど
せめてパセリとしての愛すべきジンセイをまっとうさせてあげようっと