金曜のコラージュ
週末の開放感とけだるさを覗き見する
近所づきあいの友人からのショートメールの申し出を
丁重に断って
夕方の洗濯機にカゴいっぱいの洗濯物をかかえ
さらに辺りのものを手当たりしだいほうりこんでスイッチをON
このさい洗い分けなどかまわない
乾いてしまえばこっちのもの 気にしない、気にしない
俺の話を聞け
5分だけでもいい〜
貸した金のことなど
どうでもいいから
三笠公園にスカジャンを着たそれ風なおっちゃんが
つったってるのが目に浮かぶ
ぜんぜん似ていないタイプの横須賀の知り合いは
同様にいい年齢に達しているはずだけど、たぶん時が停まったかのように
相変わらずな奇才ぶりなのだろう
音信不通になってからかなり経つ
そんなふうなよしなしごとを思い浮かべて
だからといって変わらないようで変わっていっている外界
かつ自分自身の内面及び環境というものを
あらためて比例して捉えなおしてみたりする
空想と現実のコラージュ
どんな比率になっているのかはきわめて 未知な
まだ乾ききらない前の洗濯物が物干しにかかっている間に
溜まってしまう次の洗濯物のように
どうにも抗いがたいものとして横たわる それら日常というものたち