okimituki2006-04-04

◆金の星
なげつけて死ぬはずだったものたちも
           やわらかく煮る白いキッチン
             ☆☆☆☆☆☆末松さくや

◆銀の星賞2点
のら犬のクロ・自転車に乗れるきみ・乗れないぼくの順に夕日へ
                 ☆☆☆☆おとくにすぎな
ほどかれるものなのだろう指切りを生み出したのはきっと大人で 
                 ☆☆☆☆花夢 
  
に決定いたしました。パチパチパチ。というわけで、末松さくやさん・おとくにすぎなさん・花夢さんの3名の新星歌人の方々にインタビュー取材してみました。

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末松さくやさん〔女性/題詠初参加/松〕
金の星賞!ありがとうございます。びっくり。ケータイ短歌のこともあって、うれしいびっくりが続いています。ありがとうございます。
◇歌歴は?
4年とちょっとくらい。いつになったら初心者脱出かわかりません。
◇好きな歌人
加藤千恵さん(サインもらいました)枡野浩一さん(彼の本で短歌はじめました)東直子さん(やさしい雰囲気がすき)好きな歌はたくさんあります。たくさんふやしたい。
◇題詠でこれまで詠んだ中で自分で気に入っている歌
風と手をつないだままでかけおりる魔法が使えるひとの気分で
◇支持された感想をどうぞ
 最近いろんな人に褒めてもらえるようになって、あわあわして います。「いい歌」がなんなのかいつも考えているけれど 少し、答えに近づけたのかもしれません。走りはじめたばかりの題詠マラソンですがいろんな景色を見ながら、寄り道しながらがんばっていきたいと思ってます。☆をくださったみなさま、ありがとうございました。感謝感謝です。

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おとくにすぎなさん〔女性/題詠初参加/梅〕
えーと、こういう形でほめていただくことには、正直なところ戸惑っています。
◇歌歴は?
約10か月です。
◇好きな歌人
現代では穂村弘さん・村上きわみさん・石川美南さん…などなど。すこし昔のひとでは北原白秋
◇題詠でこれまで詠んだ中で自分で気に入っている歌
せせらぎの位置を示した地図ひろげ(カワセミはどこ?)見つめつづける 
◇支持された感想をどうぞ
 題詠100首に初参加させていただき、思いがけずたくさんの方の鑑賞サイトに取り上げていただきました。また、直接ブログのコメント欄やメールなどで声をかけていただきました。そのひとつひとつのお言葉について、「みてくださってありがとう」という気持ちです。そのお言葉の「数」を数えることは、(たとえ時期と場を限ったものであっても)今の自分の分際ではしちゃいけないような気がするのです。ごめんなさい。もっと軽く考えて「わーい」と言っていいのかもしれないのですが。
 いろいろな方が鑑賞サイトを作られて、それぞれ個性的な形でコメントを入れていらっしゃるのは、とても楽しみです。今、自分ではそのような場を作る余裕がないので、せめて声をかけていただいたところにはおじゃまして、自分なりに他の方の作品への感想も述べさせていただいています。そんな形で、また関わらせていただけたらうれしいです。

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花夢さん〔女性/題詠初参加/竹〕
「銀の星賞」ありがとうございますー。良いのでしょうか良いのでしょうか・・・(おろおろ)
◇歌歴は?
2001年から短歌らしいものを書き始めました。しかし、長期間にわたって短歌の存在を忘れていたりすることもあるので歌歴と呼べるのかわかりません。
◇好きな歌人
兵庫ユカさん。彼女の言葉に会わなければ、短歌は書いていなかったと思います。
◇題詠でこれまで詠んだ中で自分で気に入っている歌
くちびるがふと近づいて来てそして  待合室の椅子が軋んだ
◇支持された感想をどうぞ
 このようなサロンを開いてくださったみつきさん。ほんとうにありがとうございました。このサロンのおかげで、いろんな方との交流を楽しみながら短歌が詠める喜びを感じています。また、わたしの短歌に立ち止まってくださった皆様、ありがとうございます。なんだか、「銀の星賞」に選ばれてしまって身に余る思いもしますが、いろいろと迷いながら書いている中に一筋の光を当てていただいた気持ちです。これからも、みつきさんのサロンを楽しみにしています。ありがとうございました。

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 なんだか真摯に受け止めてもらってしまって、ちょっと困惑(私のほうが)。なんの権威もなく、このように自由気ままにわずか3ヶ月に満たないブログ運営で、このようなことをしている私こそ、我ながら信じられないくらいとっても不遜なやつなのです。が、詠み手と読み手との二度とかえらない『いま』この時の、おひとりおひとりの声を☆として、ありのまま残すくらいは(自分なりにだけど配慮をしてしているつもりで)してもいいかなと思いました。
 3名の方々、3月サロンにご参加いただきましたみなさまご協力ありがとうございました。見てくださった方々も、多数いらっしゃったようでアクセス数が飛躍的に伸びありがとうございました。これからも継続するつもりなので、いつか気が向いたらコメントいただけるとうれしいです。
 今後も掲載の方々のところへはしつこくサロン勧誘に伺ってしまうと思いますが、おゆるしくださいませ。思いきり微少ながらそれなりに努力しちゃっていくので、楽しく陽だまりのティールーム週末短歌サロンに、わらわらと集っていただければ幸いです。

                               管理人

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題詠100首blog本日の投稿分
好きだった嘘じゃなかった事実「薔薇のシャンプー」いまも残りぬ
                    (034:シャンプー)小軌みつき