okimituki2006-04-06

 ◇日々の生活より
 そろそろ今週いっぱいで春休みが終わる。今日息子にねだられていたものが届いた。注文した時からずっとずっとそわそわして、うちの白い木のポストを何回ものぞきに行っていた(宅配なんだけどね。たぶん。と思っていたけど、あんまりうれしそうだったからほぉっておいた)。
 お昼に食べるものがないから近くのヤマザキショップへパンを買いに行こうと外へ出たら、ちょうど郵便局の小包配達の赤い車がきてハコを届けてくれた。とりあえず敷地内に確保してそのまま出かけ、お昼に買ってきたカレーパンと、朝作ったシナモンマフィンを食べた。その後もわたしはシゴトをして、息子は到着した教材でさっそくなにやら意気込んでいた(彼はとっても勉強を嗜好している)。
 そのあと夕方の買い物にでたとき、息子がスキップしていた。何回も何回もはずんでいた。うれしそうに。あんな様子は初めてだった。なんだか私もやっぱりうれしかった。
◇このあいだまであったもの
 パソコンのコードを買いに行かなくちゃって思っていたから、日曜にかばんにこのパソコンを入れてコードを探しに小雨ふりそうな曇天のなか隣町の電気屋に行ったら、つぶれていた。(あー)鉄骨になって青いビニールシートみたいなのがかかっていた。しかたないのでそこを通り過ぎて、どこかに電気屋がなかったかひっしで思い出そうとしてみた。だけどミドリ電化も和光デンキもとうにつぶれたあとだった。と、国道沿いに出たとき小さいけど電気屋を発見!さっそく行ってみることにした。しかしパソコンのコードはあったものの合わない感じだったため「どこか近くにないですか?」と聞いてみたら、庄内か石橋のミドリ電化ならあるのではと提案された。
いたしかたなくとぼとぼと帰路へ。途中いつものスーパーで少しだけ買い物をして、いつものように神社を超える(山だから)と少し焦げた匂いがして、もう少し歩いていくといつも通る2階建ての木造の家が、半焼の状態で柱が真っ黒になったまま鎮火していた。家の周りにテープがぐるっとはりめぐらされていて、通り向かいの家の樹のいちぶまで焦げていた。
 なんだかついこのあいだまであったものが、次々に消えていくさびしさを感じた(しょんぼり)。
 翌日知人にメールをしてみた。メールは2日返ってこなかったので、甘えすぎなのかなと反省していた。けど、2日出かけていたそうだった。私は車を運転しないし、方向音痴だからなんとかならないかなぁとか書いてみたら、いつもいくミドリ電化に連れて行ってもらえることになった。明日夕方行けそうです。でも3歳・5歳・7歳・友人・私・8歳を軽1台に乗っていいんだろうか。1回やったことあるけど、すごい密度。でも助かります。あーありがたい。これでまたパソコン使用の寿命も延びるのではないかしらん♪まだなんとか使えているし。まだやれます。
◇借りてきた本から
 大人は何も教えてくれない。ぼくたちが「生きるため」に「本当に必要なこと」を。
生きるためには有害でしかない「きれいごと」しか繰り返さない。
身勝手な大人の体面から。無知から。思い込みから。純粋な善意から。
愛情から。そんないろいろな理由で。
 だからぼくたちは混乱し、先の見えない灰色の暗闇の中で、生きることにもがきながら永遠に光を探して迷いつづけるしかない。
 きれいごとなど一切通用しない弱肉強食の現実の世界を。
 これはそんなぼくたちの物語。
                   「星空マウス」巻頭抜粋 中園直樹著 文芸社

  若い世代から圧倒的支持を得たとされる「オルゴール」(12刷)の作者の第2段だそうです(私は偶然この2冊目の本が図書館で目にとまったので、その本はまだ読んでいません)。陰湿にはびこるいじめについての脱出を体験した経験をもとに、声を挙げられずに死を選んでしまう人をひとりでも救いたいという想いで書き上げられた作品。あらゆる人間関係のなかに存在している歪みの現実に分け入ろうとし、卓越していない文章の描きこみの粗さがいっそう身に迫るリアリティをもつ息遣いのあるものとなっています。描写には全くえぐみがなくさらっとしているのですが、そこがまた当事者の真実ゆえであり、またそこを越えようとするすがたにうたれるものはあると思います。
その作者のサイトで小説では食べられないから、アルバイトもしていますと書いてあるのを見た。
そのあと枡野浩一さんのサイトでも、才能ある歌人(枡野浩一サンご本人!)に財産をくださいというようなことがあからさまに書いてあったのを見かけたし。(よ〜く見たら微妙な位置に「終了」って模様みたいに記してあった。集まったのだろうか?)
 いろいろと立ち止まることがあった。

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ー「星空マウス」追記ー
>小説を取り上げてくださりありがとうございました。中園直樹
 サイト掲示の報告にご丁寧に返信いただきました。ありがとうございました。